円覚寺の開基は8代執権北条時宗である。禅宗を広め、元寇の戦没者の菩提を弔うために弘安5年(1282)に創建された。開山は無学祖元。「円覚」の由来は、工事の際に「円覚経」と呼ばれる経典が発見されたことによる。開山供養の際に無学祖元が説法をしていると白い鹿が集まったため瑞鹿山と号した。舎利殿は源実朝が中国より請来した仏舎利(釈尊の遺骨)を納められているお堂であり三が日と秋の宝物風入れの期間にのみ公開される。わが国最古の禅宗様建物で国宝に指定されている。こけら葺きの二層屋根が重厚なたたずまいを感じさせる。現在の舎利殿は室町時代の建築で、西御門太平寺(廃寺)の仏殿を移建したものといわれている。
2003.01.02 円覚寺(臨済宗・瑞鹿山)の舎利殿
 
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