園内の天然記念物(藤沢市指定)

   クックアロウカリア(ナンヨウスギ科)

  本種は、わが国では当園のみにみられ、熱帯植物
  であるのにこのような高緯度地で成長しているの
  は、非常に珍しい。樹形は柱状で輪生の水平な大
  枝を出し、葉のつき方に特徴がみられ、樹皮は紙
  のようにはげる。
  原産地/南太平洋ニューカレドニア島
  樹令/約120年 高さ/約16m
  幹囲/約1.21m 根回り/約3.05m

   シマナンヨウスギ(ナンヨウスギ科)
  ナンヨウスギ科のなかでも最も樹形が美しい。大枝
  は輪生し、そこからでる小枝が雌雄異株で、均斉
  のとれた姿を保っている。
  原産地/南太平洋ノーフォーク島・ニューカレドニア島
  樹令/約120年 高さ/約11m
  幹囲/約1.21m 根回り/約2.3m
  ※クックアロウカリア・シマナンヨウスギ共、キャプテンクックが
  1774年に南太平洋パイン諸島で発見したもので、1882年頃当植
  物園の創設者、サミエル・コッキングが植えたもの。

   タイミンチク(イネ科)
  大明竹の意で、葉は細くとがり、茎は周囲16mも
  の大株で密生し、先端は深くたれ下がり、タイミ
  ンチクのトンネルを作っている。
  原産地/沖縄 高さ/約7〜8m

   ツカミヒイラギ(モクセイ科)
  昭和八年に、植物分類学者・故牧野富太郎博士に
  よって命名された原木で、ふつうのヒイラギと比
  べ葉にとげがなく、先が裏にまいており、つかん
  でも痛くないところから名付けられた。植物分類
  学上、命名の原木は少なく学術上貴重な存在である。
  原産地/日本

     昭和46年7月5日指定
     藤沢市教育委員会